出鱈目

出たサイコロの目を受け入れて生きるー出鱈目

イオンのフードコート

イオンのフードコートは本当に雑多だ。
休日のお昼時はそのピークとなる。
150%の満席でどこがいつ空くかの椅子取りゲームだ。

ヤンキー高校生らが幅をとってバカ笑いしてる。
泣いた二人の子供を連れた席が取れないお母さん。お父さんは居なくて一人だ。大変そう。
80歳くらいの老夫婦が静かにうどんをすする。

おじいさん。うどんおいしいですか。
おいしいね。でもここはやかましいねぇ。
みたいなことを話してるんだろうか。

ほんとにカオスである。
大衆浴場のようにもみえる。

しかしなんだか前時代で昭和な匂いがする。
若い夫婦が困ってた子連れのお母さんに席を譲っている。

昔は良かったと昭和が思い出されるように、おそらく平成もいつかそのように思い出される日がくるのだろうか。
その時にその思い出す対象として、このイオンのフードコートの雑多感はピックアップされるだろうか。

スカイツリーの展望台や渋谷のスクランブル交差点では感じることのできない人間の根源的な生命力の躍動感を、この場所で僕は感じる。