出鱈目

出たサイコロの目を受け入れて生きるー出鱈目

蒙古タンメン中本 上野御徒町

「一度は行かねばならない」
と、いつから考えていただろうか。
それが思い出せない。

どうすれば思い出せるだろうか。
ぼやけて霞んでもう今にも消えそうな記憶の火を辿れば起源に辿り着けるだろうか。
もし途中でその火が途切れた時、その意思はどこで彷徨うことになるのか。
その可能性は高く、ならば行くべきではないのかもしれない。

そう実は、いつからこの意思があるかということを突き詰めて行っても仕方ないという視点はある。
しかしながらこの視点は少し捻っているため、それはきちんと認識せねばならない。王道と支流と取り違えると、やはりうまくいかないからだ。

そして初めに立ち返り結局最も大事なポイントは、
「一度は行かねばならない」
と考えたのが、本当に「自分自身か?」ということだ。

この意思が本当に自分から出たものなのか、それとも誰かによってすり替えられてもたらされたものなのか。やはりここは重大なる分岐点である。

しかしだ。
この世の論調のほとんどは、この点を無視し、自分の考えとして、それを前提として進めてしまう。
この事実は意外でもあるが、とても恐ろしい。

言葉を発する人間を信じることが前提にある。自供マンセー。身代わりノーチェックである。疑うことを知らない日本人。こんなところに日本人。

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ラーメンを食べ終わり、口をテッシュで拭きながら、そんなことを考えていた。

そして、結論はでた。
「自分はこのラーメンに共感できなかった。だから、たぶんそれは別の誰かの意思だろう」と。

そう思って奥歯を噛み締め、水を一口飲んだ後、店を出た。列はまだまだ並んでたが、その人達は全員同じに見えた。しかし夕日はやはり一つで、キラキラと川を照らしていた。

キャッチ&リリースなドライな世界
トライ&エラーで乗り切ろう
ジョンソン&ジョンソンが兄弟なのか親子なのかしらないけど
チャゲ&アスカのチャゲだって頑張ってるからさ

川の流れる音がそんなふうに聞こえた気がした上野の16時