銃 中村文則
この本を他の人にどのように勧めれば良いのか解らない。
しかし多くの人に読んで欲しいと思う本だ。
この主人公はとても常に冷静で客観的俯瞰的に自分のとりまく状況を見てる。
こんな風に自分をコントロールできたら人生楽しいんじゃないかと思う。羨ましく思うし、こういう人はこの世にいるんだろうなとも思う。
でもなぜこの主人公はここまで達観できるようになったかは、生い立ちに関係があると思う。既にこの世に人生に何も求めてないからこその結果ではとも。
やはりこの主人公は最後まで自分の居場所を見つけられなかった。という結果なんだろう。居場所がないところから始まり、見つけられなかった人間は、やはり異なった考えをもち暴発させるということかもしれない。
この世での僕らが生きる条件は、一緒に生きてくれる人をやはり見つけなければ、ならないということかもしれない。
ひとまず。この位しか書けない。また読みたい。